

このシーンはこう動こうとか、このセリフはこういう言い回しにしようといった演じる役のイメージを、自分のなかで撮影前にあまり凝り固めないようにしています。現場に入って、演出の指示や共演者の芝居とあわせて徐々に自分の演技を作っていこうと思っていますね。

もちろん、ひとつの作品を終えた達成感はあります。でも役者としての自分には満足したことがない、満足してはいけない気がします。今日の芝居はうまくできたと思っていても、第三者からみたらイマイチだったり、自分ではダメだと思っていたのに意外と評価がいいこともあるんですね。この演技のやり方が正しいという答えを出すのは難しいですし、演技はさまざまな現場を経験して日々学んでいくもの。だから、役者はいい仕事したという実感をもってはいけない職業なのかなと思いますね。
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